これまで長い間、アジアに対する米国の影響力は、「米国がくしゃみをすれば、アジア全体が肺炎になる」などと形容されるほどのものだった。しかし今、そのような状況が変わりつつある。中国新聞社が伝えた。
「日本経済新聞」の報道によれば、「米国依存だったアジアの経済構造が大きな転換期を迎えている。2030年ごろには、中国のアジア諸国(日本を含む)に及ぼす経済波及効果が米国を圧倒し、域内経済の『中国化』が加速しそうだ」という。
この結論は日本経済研究センターの田原健吾主任研究員が経済協力開発機構(OECD)の国際産業関連統計を用いて試算して得られたもので、「30年に中国の東南アジアや日本への経済波及効果は…(中略)…米国より4割も大きくなる」と指摘した。
商務部(省)国際貿易経済協力研究院地域経済協力研究センターの張建平センター長は取材に答える中で、「これからは中国がくしゃみをすれば、アジアが風邪をひくことになる」と述べた。